姿勢が整うと、体が変わる。

〜不調の原因は“土台のズレ”かもしれません〜

「最近なんだか、肩こりや腰痛、疲れやすさが気になる…」

そんな不調の原因、実は“姿勢の悪さ”にあるかもしれません。

今回は、専門的な視点から見ても大切な

「姿勢」と「体の不調の関係」について、分かりやすくお伝えします。

姿勢とは、骨格や筋肉がどのように支え合っているかという“体の土台”そのもの。

猫背や反り腰、左右非対称な体の使い方が続くと、筋肉のバランスが崩れ、慢性的な負担がかかるようになります。

特に首・肩・腰周辺はその影響を受けやすく、筋肉の緊張によって血流が悪くなったり、神経が圧迫されたりすることで「痛み」「だるさ」「違和感」といった不調が表れるのです。

✅ 肩が内巻きになっている

✅ いつも片足に体重をかけて立っている

✅ スマホを見る時間が長く、顔が前に出ている

✅ 座っていると腰が丸くなる

✅ 鏡で見たときに、頭が身体の中心からずれている

✅ 反り腰・猫背をよく指摘される

→ 3つ以上当てはまる方は、すでに体に“ゆがみのクセ”がついているかも。

私たちの背骨（脊柱）は、本来ゆるやかなS字カーブを描いており、

重力を分散させる“ショック吸収構造”になっています。

しかし、長時間のスマホ・パソコン作業や、座り方のクセによってこのカーブが崩れると、

椎間板や神経、筋肉に過剰なストレスがかかります。

また、横隔膜や骨盤周囲のインナーマッスル（腸腰筋・腹横筋など）は、

姿勢保持だけでなく、呼吸や内臓の働きにも深く関係しています。

これらが正しく使われないと、代謝が落ちたり、疲れやすくなったり、

内臓の位置が下がることによる不調（胃の圧迫・便秘など）につながることもあります。

実は、自律神経も姿勢と深く関係しています。

自律神経は、背骨の中を通る「脊髄」から全身に枝分かれするように広がっており、姿勢が崩れて背骨にゆがみや緊張が生じると、この神経の流れが乱れやすくなるのです。

交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、

・寝つきが悪い

・呼吸が浅い

・胃腸の不調

・イライラや不安感が増えるなど、

いわゆる“自律神経の乱れ”による症状が現れやすくなります。

つまり、姿勢を整えることは、自律神経を整えることにもつながるのです。

体だけでなく、心の安定にも関わる大切なポイントなんですね。